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神話&伝承紹介Part2:アポロン

※当記事の詳細は「神話&伝承紹介」をご覧下さい

医術・音楽・弓術の神
出典…ギリシャ神話
両親…父:ゼウス 母:レト
象徴…月桂樹 竪琴 弓矢


■ 苦難の末に生まれた輝く神 ■

ゼウスとレト女神の子は神々の中で最も輝かしい神になるという予言。
母であるレトとしては喜ばしいことですが、父の正妃ヘラにしてみれば憎い対象。
「これまで一度でも陽が当たった土地はレトのお産の場所を提供しないように!」
という女王の命令が下され、臨月でも土地のほうから逃げられる始末でした。
ポセイドンが海中を漂っていた岩島を引き上げて場所を提供してくれましたが、
その岩はもとはアステリアという女神で、レトの妹でした。
この情報はヘラにも届きましたが、アステリアには恩義があるため手出しは控え、
娘である出産の神エイレイテュイアを神殿に引き止める作戦に出ました。
最終的にイリスがエイレイテュイアを連れてきたおかげで、レトは無事に出産
アポロンが生まれた瞬間、不毛の岩島に花が咲き乱れたといいます。
なお、現在世界遺産に登録されているデロス島がこのアステリアです。


■ 非モテのエリートイケメン ■

父親の立場と母親の苦難を知っているため、母と姉を大切にしていますが、
姉アルテミスに対する執着心は姉思いの範疇を脱していました。
アポロンが恋する相手というのは、姉そっくりの狩りに勤しむ女神ばかり。
たとえば、シャセリオーの絵画で有名なダフネですが、
あるときアポロンに弓を馬鹿にされたエロスが自分の弓の威力を見せてやろうと、
アポロンに「相手を強烈に焦がれる黄金の弓」を、
ダフネに「相手に心を閉ざす鉛の弓」をそれぞれ撃ち、一方的な恋を発生させました。
ダフネはひたすら逃げましたが、結果的に追い詰められて月桂樹になってしまいました。
この事件が切欠で、アポロンは月桂樹を身に着けるようになり、彼の象徴物になります。
絵画でも月桂樹の冠をかぶっている男神=アポロンと思ってほぼ間違いないでしょう。
ちなみに、ダフネに拒まれたのはエロスを怒らせたのが原因なので自業自得ですが、
彼はそれ以降も恋愛に恵まれず、見事なフラレ街道まっしぐら。
数少ない成就相手は、アプロディテが協力してくれたキュレネぐらいでしょうか。

一方、彼の親友はヘルメスが代表として挙げられるでしょうか。
ヘルメスは生後0日で母乳より肉!とアポロンの牧場から牛を盗んでしまいます。
とはいえ、アポロンは予言の神です。犯人はお見通し。
最後はゼウスの仲介で一応和解するもののアポロンは不満顔でした。が、
ヘルメスの竪琴にすっかり惚れ込み、牛と交換という条件で竪琴を貰います。
こうしてお互い欲しいものが手に入り、2神は親友になりました。
泥棒と和解させられ物々交換で仲良くなるとは、神様の思考って不思議。


■ 太陽神と同一視 ■

太陽の神と言われていますが、ギリシャ神話にはヘリオスという太陽神がいます。
太陽というのは日中ずっと空で仕事、夜は休憩……というサイクルで、
アポロンのように恋人を追いかけたり、芸術を楽しむ暇などないわけです。
ヘリオスとアポロンは別の神として捉えて頂けると神話好きとしては嬉しいところ。

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